3年目は先発で勝負だ。東京6大学野球の法大は7日、明治神宮を参拝し、今年の必勝を祈願した。

三浦銀二投手(2年=福岡大大濠)は「先発をやりたいと思っています。チームに勝ちをつける投球ができれば」と決意を口にした。

昨秋は抑えとして、無双の働きだった。8試合に投げ1勝1敗だったが、防御率は0・00。計10回2/3で9奪三振、許した安打は4本だけだった。

1年春に神宮デビューし、2勝を挙げた。同年秋は主に先発を担い3勝。1年目から計5勝と、大学野球は順調な滑り出しだった。

だが、2年春は2勝4敗、防御率3・92と成績を落とした。「スピードガンを意識しすぎてしまいました」と振り返る。1年秋に自己最速を3キロ更新する150キロに到達。そこから、微妙な狂いが生じた。

転機は2年秋。青木監督は、三浦の抑え転向を決断した。抑えから逆算しないといけないチーム事情もあったが、短いイニングを目いっぱい放らせることで、復調のきっかけをつかませる狙いもあった。結果、抑えとして成功。三浦は「クローザーを経験したことで、先発とは違う責任感が生まれました。短いイニングを全力で投げたことで、投球の幅も広がりました」と前向きに捉えた。

ただ、やはり一投手として先発への思いは大きい。青木監督も「先発をしないと、成長しない。チームあっての個人だが、可能性がある選手。彼のこの先を考えたら、頭でいかないと」と先発復帰を基本に考えている。三浦は「自分が勝つことがチームの勝ちにつながる。(1シーズンで)5勝以上、したい」と目標を掲げた。