野球競技の指導者及び指導者を目指す者を対象にした「野球指導者講習会(BCC)」が11日、東京、札幌、長野、大阪の4地区で開催された。全日本野球協会(BFJ)が日本野球機構(NPB)と共催。今回が25年目の会合で、科学的理論、知識を指導する機会となった。

開会にあたって全日本野球協会・山中正竹会長(侍ジャパン強化本部長)が小中学生の野球人口低下に触れて“学び”の重要性を強調しながら「野球界のアップグレード、真の野球の質の向上を目指しながら、野球離れの阻止につなげたい」とあいさつした。

東京五輪をもって再び野球ソフトボールが競技種目から除外される。「金メダル獲得は容易ではないが最高峰を目指したい。また金メダルをとるわけでは十分でなく、1人1人の品性を求めたい。8年後のロサンゼルス五輪で実施されるように盛り上げなければいけない」と呼び掛けた。

今回の指導者講習会では東京会場の講習(座学)を他の3カ所で中継。11、12日の2日間で、野球指導に必要な各分野の専門家から13講義が開かれる(13日は東京・札幌で実技講習)。初のサテライト形式の試みになった大阪会場(関大)では参加した約30人が講義に聞き入った。