マウエから攻める。ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)が14日、新人合同自主トレ第2クール初日に参加。キャッチボールの距離は40メートルに伸び、特有の角度豊かな球が目立ち始めた。

耳をかすめるように腕を振り、最高地点で白球をリリースした。19年のチームスローガン「マウエ」を体現するかのようだ。「力を抜いて、自分の一番いい角度で投げることを意識しています」。左足を4足分ほど踏み出したリリースの高さで約2メートル。高校時代のキャッチボールはもう少し、腕が低かった。

志願して相手になったドラフト2位・佐藤都志也捕手(21=東洋大)は「もっとシュート回転が多いと思っていました」と、球筋の良さに驚いた。佐々木朗本人は「そんなに無理に修正することもないのかなと思います」とシュート回転について話すものの、縦振りの“マウエ投法”で自然と球筋が定まる副産物はありそうだ。

「最低でも1軍で1勝したい」と目標を掲げるプロ1年目。これまでの自分にこだわらず、必要なものは取り入れる。柔軟な姿勢で、今季チームスローガンのように課題を“突ッパ”していく。【金子真仁】