阪神ドラフト1位の西純矢投手(18=創志学園)ら新人8選手が、19日、陸上男子200メートル障害の元アジア最高記録保持者・秋本真吾氏(37)の走力向上を目的とする講習会に参加した。

前日に映像を交えた座学を受け、この日は野外で実践。マーカーを使って、片足飛びやジャンプなどを織り交ぜながら約2時間行った。秋本氏は「今年の選手は例年に比べて1番よかったです」と振り返り、中でもドラフト3位の及川雅貴(18=横浜)を絶賛した。「藤浪さん以来の衝撃を受けました。彼は陸上に行ってもいいんじゃないですか、っていうくらい」と、走塁フォームやスピードを評価した。

午後には昨季セ・リーグ盗塁王の近本をマンツーマン指導した。「近本さんは昨年のシーズン中、走り方が崩れていた。本人は1年前に新人合同自主トレでやったことは、ほぼ意識できずに、自分の感覚だけでやっていたと言っていて。結局その感覚がずれにつながっている。それを今日、修正できたのはすごい」とポテンシャルに舌を巻いた。近本も「めちゃくちゃ、よかった。もう1度シーズンまでに見てもらいたい」と笑顔で振り返った。