オヨヨの衝撃だ! 阪神ドラフト3位及川雅貴投手(18=横浜)が、走力で専門家を驚かせた。ベースランニングなどで整ったフォームを披露。鳴尾浜で新人をチェックした秋本真吾氏が思わず絶賛した。「単純にいい走りしてるな、というのは及川さんかな。藤浪さん以来の走りの衝撃を受けた」。

16年沖縄キャンプでは当時4年目の藤浪が、50メートル走で5秒79を記録。手動による計測だったが、朝原宣治氏(47)が持つ、5秒75の日本記録(室内)に迫るタイムをたたき出した。秋本氏は藤浪クラスの脚力と評価した。それもそのはず、及川は中学時代、陸上部にも所属し、100メートル走の短距離選手だった。50メートル走の自己ベストは6秒0。この日も、整ったランニングフォームでメニューを順調に消化。「陸上にいっても、いいんじゃないですかというくらい。フォームもいい。身体能力、フィジカルの要素を、走りにそのまま当てはめられてる」とうならせた。

及川は「(当時の)影響もあって、そこそこな走り方ができたのかな。投手は走り込みがとても大事。正しい走り方で走れば、ケガの防止にもなる。勉強になりました」と話した。将来有望な左腕が、投球の前に足でアピールした。【望月千草】