ソフトバンク松田宣浩内野手(36)が23日、越年していた今季の契約交渉を福岡市のヤフオクドーム内球団事務所で行い、今季から新たに2年契約を結んだ。今季年俸は昨季から5000万円プラスの4億5000万円。2年総額9億円で契約を更新した。

松田宣はあえて2年にこだわった。「(球団からは)長い年数の契約も提案してもらったが、自分はこの2年が勝負だと思った」。年齢的には37歳となるシーズン。40歳を目前に「これからは自分との闘いになる」とムチを入れた。長い年数での安定ではなく、自ら気合を入れる方法を選んだ。

「今季の目標は3年連続30本塁打と東京五輪出場での金メダル」と公言した。「走攻守以外でも、元気や声が自分の武器だと思っているので、ベテランになっても声だけは出していきたい。これまでやってこられたのも元気があったからだと思っている」。これまで同様、“熱男”パフォーマンスはもちろん、「数字もしっかり残したい」と“本業”につなげるつもりだ。

米グアムから母校亜大での自主トレも終了。真っ黒に日焼けしたベテランは「ポスト松田という声も聞こえるけど、本人はまったくポジションを譲るつもりはありません」。今季からもパワーアップしたパフォーマンスを見せる。(金額は推定)【浦田由紀夫】