タカからトラへ。阪神新外国人右腕のロベルト・スアレス投手（28＝ソフトバンク）が身も心も“虎色来日”だ。28日、関西国際空港に降り立った出で立ちは、黄色のパーカに黄黒を基調とした阪神カラーのスニーカー。意識した？　と問われ「そうですね」と笑顔を見せた。「全力でチームに尽くすだけ。全力で今年1年、頑張りたい」と意気込んだ。

最速161キロがトレードマークの豪腕。16年にソフトバンクに入団すると、1年目から中継ぎで58試合登板とフル回転した。17年に右肘内側側副靱帯（じんたい）の再建手術（トミー・ジョン手術）を受け、17年は登板0に終わったが18年から戦列復帰。昨季は登板9試合で6度先発し、復活をアピールした。

オフにソフトバンクを退団して阪神に新加入。「うれしい。自分が一生懸命プレーして、活躍できるというところをまた、見せたい」。過去最多の助っ人8人体制で迎える今季。日本球界5年目の右腕は、最も経験値がある。「今年うまくいくように。向こうの違うリーグ（パ・リーグ）ですけど、今までやってきたことを出せればと思います」。矢野監督は先発から中継ぎまで幅広い起用を想定しており、マルチな活躍が期待される。【奥田隼人】

◆ロベルト・スアレス　1991年3月1日生まれ、ベネズエラ・ボリバル出身。セシリオアコスタ高からメキシカンリーグを経て16年ソフトバンク入団。初年度からセットアッパーとしてフル回転も、17年に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。188センチ、95キロ。右投げ右打ち。