ソフトバンクが30日、宮崎春季キャンプ入りを前に福岡市内の筥崎宮で必勝祈願を行った。
王貞治球団会長(79)は集まったファンの前で「2020年はオリンピックのある特別な年」と話し、あらためてリーグV奪回と4年連続日本一の「完全優勝」へ大号令をかけた。
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雨予報だった空は晴れていた。キャンプ地宮崎入りの前日。ファン4500人が見守る中、王会長の口調が熱を帯びた。「待ちに待ったキャンプが始まります。2020年はオリンピックのある年。56年前もありましたが、また新たに、みなさんと一緒に大いに盛り上げていきたい。そのためにはホークスが野球界も盛り上げないといけない」。王会長が当時日本記録の年間55本塁打を記録し、ソフトバンク前身の南海ホークスが日本一になった64年以来の東京五輪イヤー。力強いガッツポーズも披露し、今年にかける思いを伝えた。
「特別な年という感じを持っている」と、今季を重要なシーズンと位置づけた。「昨年は日本一3連覇できましたが、残念ながらシーズンでは勝てなかった。今年こそ完全優勝を目指していきたい。1年は長いのでいろいろありますが、最後の勝利を目指して戦っていく」と、選手たちに大号令をかけた。
今年初めて一堂に会した監督、コーチ、選手、スタッフら180人と顔を合わせ、チームへの手応えも感じた。「リーグ優勝、日本一4連覇を飾りたいという思いで必勝祈願をしましたが、選手や監督の顔を見て、心強く思った。心が通じるというか、考えることが一致しているというかね」。同じ目標へ思いをひとつにしている姿から、頼もしさをくみ取った。
悲願のために手は打った。OB城島氏を球団会長付特別アドバイザーとして入閣させた。「とどまることはできない。常に前に行くために入ってもらった」。キャンプにも第2クールまで参加予定で「キャッチャーとして全体を見る立場にいた。野球人としての取り組みもそうだし、アメリカでの生活も経験している。選手にとってはプラスになる」と期待を寄せた。大砲バレンティンも獲得し「日本の野球を知っている。実績からしても、十分期待に応えてくれるでしょう」と、戦力アップに自信を見せた。
「2020年はハナから特別な年と受け止めている。中身も濃く、結果もよくしたい」。五輪イヤーを鷹イヤーに。熱い思いで球春に向かう。【山本大地】



