プロ野球南海(現ソフトバンク)で捕手兼任監督を務め、ヤクルト、阪神、楽天でも指揮を執った野村克也(のむら・かつや)さんが11日午前3時半、虚血性心不全のため死去した。84歳だった。

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日本ハム城石2軍内野守備コーチ(98年、パ・リーグ開幕前日に日本ハムからヤクルトへトレード移籍。野村監督に見いだされ活躍した)「常に『野球は考える時間のあるスポーツだ』と言っていたのが、心に残っている。現役時代は頭にあったし、コーチになっても(教えが)根底にある。日本ハムでは1軍にいなかったのに(ヤクルトでは)使っていただき、厳しい面も経験した。先発で出場も、1打席で代えられたことがあった。相手投手の特徴を頭に入れず、打席を過ごしてしまったから。相手の術中にはまることを、すごく嫌がる人だった。それまで漠然と野球をしていたので、改めて勉強させてもらった」