ロッテのドラフト1位右腕・佐々木朗希投手(18=大船渡)が13日、プロ入り後初のブルペン投球を行った。捕手が中腰の状態で、約5分間で25球を投げた。

最速163キロを誇る「令和の怪物」の快速球に、視察した井口資仁監督(45)は「想像をはるかに超えていました。速さもスピン量も」と驚きを隠せなかった。「ダルビッシュや大谷とも対戦してますが、2人とは全く違ったタイプ。スピンが利いていた。(捕手が)座ったときにどうなるか、楽しみです」と話した。

吉井理人1軍投手コーチ(54)も「すごかったです。驚いたので、細かいところは見ていないです」と、投球に圧倒されたようだ。ブルペン前に特にアドバイスはしなかったという。今後も間隔を空けながら、ブルペン入りさせる方針を明かした。

記念すべき佐々木朗の初ブルペンは柿沼友哉捕手(26)が受けた。田村龍弘捕手(25)とのじゃんけんに勝って「ラッキーでした」と笑った。体感ながら「155キロくらい出てたんじゃないかと感じました」という。高めに抜けた球は「ミット(のひも)が切れそうになりました」と球威の豊かさを明かした。

しかし、佐々木朗本人は納得していない様子。「(ブルペンの)傾斜を使って投げられたのは良かった」としながら「全体的にダメだったと思います」納得いく球は1つもなかったという。14日からは1軍の沖縄本島での練習試合遠征に同行する。「メイン球場ではすごく緊張感のある練習でしたし、1軍の投手のブルペンもたくさん見られたのでとても勉強になりました」とキャンプを振り返った。【金子真仁】