ソフトバンク甲斐拓也捕手(27)が、11日に虚血性心不全で急死した野村克也さんにささげる1発を放った。

2回1死一塁で迎えた紅白戦の初打席。尾形の投じた2球目、143キロの真ん中高めの直球をはじくと、打球は左中間の芝生席で弾んだ。

甲斐は、南海時代に捕手として活躍した野村さんがつけていた「19」番を今季から背負う。紅白戦初スイングで、その「19」を背負っての初安打が初アーチ。訃報を受けた当日は「背番号を見てほしかった」と涙した男が、成長した姿を見せつけた。