阪神、巨人でプレーした元投手のダリル・メイ氏(47)が13日、阪神在籍時の指揮官だった野村克也氏の訃報に接し、日刊スポーツにコメントを寄せた。

「野村さんのご家族の皆さんに、謹んで哀悼の意を表します。どうか安らかにお眠りください」

同氏は98年途中から阪神に在籍し、99年に就任した野村監督のもとでプレーした。ところが好調を維持しながら2軍落ちを命じられ、怒りを爆発させた。球団に自由契約とするように要求し、野村監督を批判するビラを作成。「私は彼に敬意を払っているが、私には払わない」などとつづって報道陣に配るという、前代未聞の暴挙に出た。球団は「同年中の謹慎」「年俸20%の罰金」を科し、メイ氏はそのまま退団した。

翌00年には巨人に移籍。阪神戦では、何度も打席を外した和田に向かって危険な球を投げつけるなど、遺恨は続いた。同年12勝を挙げる活躍を見せ、阪神ファンを悔しがらせた。

その後メジャー復帰し、06年に現役引退。米国テキサス州に住み、大学野球部のコーチなどを務めた。さらに日本球団の駐米スカウト就任を志望し、日本語を勉強するなどしていたという。