中日のドラフト1位石川昂弥内野手(18=東邦)が28日、沖縄・2軍読谷キャンプを打ち上げた。キャンプ中盤に「左腱板(けんばん)炎」のため、最終日も別メニュー調整。フリー打撃など本格的な打撃練習を再開させることなく、1年目の春季キャンプを終えた。

プロ入り初のキャンプの点数を聞かれると、石川は数秒考えてから口にした。「60点くらいですね」。読谷でのフリー打撃では場外を含む柵越えも披露した。19日の巨人との練習試合出場が内定していたが、直前に左肩を痛め、1軍昇格は白紙撤回。「チャンスが目の前にあったのに、ケガをした。(100点に足りなかった40点は)ケガのことがほとんどです」と、唇をかんだ。

昨年の鳴り物入りで入団した根尾昂内野手(19)が、1軍キャンプスタートを手にしながら、キャンプ直前に右ふくらはぎを痛め、2軍暮らしを続けた。“ノーモア根尾”で、2軍でのスロースタートから途中1軍昇格の構想も、まさかの故障発生。「もうすぐ(打撃練習に)復帰できるところまで来ている。まずはフリー打撃で思い切り自分のスイングができるようにやっていきたい」と続けた。

29日に母校東邦の卒業式に出席。同日以降に名古屋市内でチームドクターの再検査を受ける。

3月3日からのオリックスとの2軍練習試合3連戦(オセアンBS)への同行は決定済み。「いまは(開幕1軍を)考えないようにする。2軍で結果を残して、1軍に上がれるようにしたい」と、18歳の主砲候補生は、打撃解禁に青信号がともるのを待ち望んでいた。