広島の新外国人ホセ・ピレラ外野手(30=フィリーズ)が、本拠地で外野ノックを受けた。

26日までの春季キャンプでは再挑戦した三塁で主にノックを受けてきたが、この日は広瀬外野守備走塁コーチから指示を受けながら左翼の守備練習を行った。

佐々岡監督は「準備というところ。基本はサード」とあくまで三塁での起用を軸に考えている。複数ポジションに取り組む新助っ人は「チームに任せてもらえるところでベストを尽くす。自分のためではなく、チームのために野球をやっていきたい」と前向きに取り組んでいる。

ピレラの左翼テストの背景には、小園のアピールがある。遊撃争いでは1歩後退も、首脳陣の中では三塁での起用プランも浮上する。朝山打撃コーチも「ほかで出られるチャンスがあるのであれば、1軍で経験した方が彼のためにはいい」とうなずく。活発な野手陣のアピール合戦が起用の幅を広げている。