ライトへレフトへホームラン♪ 阪神新外国人の4番候補ジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルス)が28日、甲子園で初の全体練習に参加し、フリー打撃で怪力を披露した。46振で柵越え7発。バックスクリーン方向に4本たたき込んだほか、右翼と左翼へも放り込んだ。

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ボーアに負けじと、阪神新外国人のジェリー・サンズ外野手(32=韓国・キウム)も甲子園でのアーチ予行を敢行した。初の本拠地練習で、ボーアと並んでフリー打撃。55スイングし、4本をオーバーフェンスさせた。「気持ちよかったよ。歴史のあるグラウンドだから」。左翼の位置に就いたノックでも、軽快な動きで白球を追った。

昨季の韓国リーグ打点王。沖縄・宜野座キャンプでは広角に打ち分ける打撃を披露し、実戦タイプと呼び声が高い。29日のソフトバンク戦ではボーアとともにスタメン出場し、3打席立つ予定。サンズもボーアと同じく実戦ノーアーチだが、本塁打テラスがあって甲子園より狭いペイペイドームなら…。こちらもいよいよの予感だ。

矢野監督は両新助っ人について「投手の傾向とか審判の感じとか、打席に立たないと見えてこない」とコメント。実戦を重ねることで打撃が上向くと見ている。サンズも「まだまだシーズンまで時間がある。しっかり調整したい。コンディションはいいので、打席に立って状態を上げていきたい」と目を輝かせた。

日本ではコロナウイルスの感染拡大による影響が次々と出ている。今後、家族も来日予定というサンズは「マスク、手洗い、うがい。当たり前のことをしっかりやりたい。できる限りの予防はしないといけない」。異国で見舞われた非常事態にも心を乱さず、アジャストに努める。【桝井聡】