ロッテ種市篤暉投手(21)が調子を取り戻してきた。楽天相手に先発で4回を投げ、無安打無失点。「今回だけ良かったんですけれど、でもちょっとホッとしています」と素直な気持ちを口にした。

フォーム改良に挑み、なかなかしっくり合わず、前回の22日の西武との練習試合では3回6失点。5安打を浴び、3連続を含む5四球。失意のマウンドから1週間、周囲のアドバイスを聞きながら、ひじを少し下げることを選んだ。右ひざの使い方も微調整し「去年の感じに戻しました」と明かした。

ひじを少し下げた分、シュート回転をする球もあったものの、最速150キロまで乗せてきた。投じた直球39球の平均球速は146・7キロ。「もうちょっと上げたい気持ちもあります。でも、打者の反応を見ていても、良くなってきたかなとは思います」とオフのトレーニングに手ごたえも感じ始めている。

悩める投球が続いていた若きエース候補の復調傾向に、井口監督も「変化球の抜けはありましたが、前回よりはかなり良くなっている」と安心した様子だった。