西武山川穂高内野手が、量産態勢で“開幕カード”を終えた。

初回から1死一、三塁のチャンスで打席に入ると、146キロの直球を中前へはじき返した。4回にはカウント0-2から振り抜き、左中間席への特大本塁打。6回にも中前へ適時打を運び3安打3打点をマークした。「ボールはしっかりと見えている。得点圏では積極的にいくつもりでいる。形的には良かったと思う」と手応えを口にした。

本来開幕カードだった3試合で、7打数6安打6打点1本塁打、打率8割5分7厘。フォームをシンプルに改造し、コンパクトに振り抜く打撃が、結果に結びついている。「しっかりセンターに打ち返すことができた」と、力任せではなくセンター方向を意識。すべて左中間から右に飛んでいった3本に、大目標に掲げる3冠王の可能性を感じさせた。

本塁打後のパフォーマンスは、どすこいからゆりやんレトリィバァの「調子に乗っちゃって」に変更。「自分はネタが2つある。好きな方をやっていきます」。打撃もパフォーマンスも幅を広げ、開幕を待ちわびた。