右肩上がりに状態が上がってきた。5年目を迎える楽天堀内謙伍捕手(22)が「6番捕手」で先発出場。2打数2安打で「快気祝い」をアピールした。

18日の2軍ヤクルト戦でもマルチ安打しており、最近5試合で打率3割6分4厘(11打数4安打)と打撃好調。昨年10月に右肘のクリーニング手術を受け、キャンプ2軍スタートも焦らず、1軍復帰まで段階的にステップを踏んでいく。

2安打ともに好感触の打席だった。2回1死の第1打席。先発したロッテ原の真ん中直球を振り抜き、中前へクリーンヒット。4回も直球を完璧に捉え、右中間を破る二塁打を放った。「今まで詰まることが多かった。しっかり真っすぐに入っていけた」と手応えを口にした。奈良原監督も「本来の打撃ができつつある」と目を細めた。

昨季は1軍捕手で最多65試合に出場したが、「プレーに支障はないけど、まだ100%ではない」と右肘はまだ万全ではない。開幕が延期になったが「無理して間に合わせても1年間もたない。開幕にこだわらず、まずは(右肘を)完璧な状態にしていく」と回復を最優先し、1軍復帰とともにフル回転する。【佐藤究】