阪神新外国人のジェリー・サンズ外野手(32)に約1カ月ぶりの1発が飛び出した。5番右翼で出場。初回、4番ボーアが左飛に倒れた直後の2死一、二塁で平良の外角直球をとらえ、左中間スタンドへ先制3ランをたたきこんだ。「真芯じゃないけど、いい感じで捉えられたと思う」。

2月29日のソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)で2打席連続本塁打を放って以来、待望の来日3号。「本塁打だからね。いつでも気持ちいいよ」。ボーアは無安打でマルテは1安打も2失策…。5回の押し出し四球と合わせて4打点を挙げ、3助っ人の中でも存在感が際立った。

来日1年目から開幕が延期される異例のシーズン。「こんなことはなかなかないけど、みんな一緒。難しい調整になるけど、しょうがない。いい結果が出るに越したことはないし、調子も維持して体も維持したい」。困難も真正面から受け止め、前向きに考える。

日本人投手のデータを細かく集めてきたが、延期期間もさらにデータ収集の時間にするつもりだ。「(昨年までキウムに在籍した)韓国での経験を生かさないと。(アジアに)初めて来た外国人選手より有利にいかないと」。延期の1カ月間を生かし、日本野球に順応する。【磯綾乃】