支配下選手登録された中日の新外国人モイセ・シエラ外野手(31)が27日、1軍全体練習合流前にナゴヤドームで会見を行った。前日、育成契約からの切り替えが発表されていた。

「心からうれしい。感謝している。自分以上の力を出そうと力んだ部分もあったが支配下にしていただき少しホッとした」とシエラ。背番号も211から45に変わり、「軽くなった」と笑顔。続けて「ペドロ・マルティネスと同じだと思った」と母国ドミニカ共和国の英雄の名前を口にした。

メジャー通算219勝で殿堂入りしたマルティネスの背番号45は、レッドソックスの永久欠番。実家が近く、友人と自宅を訪れたことも明かし「野球で自分の人生を切り開いていくことを学んだ」と故郷の偉大なプレーヤーに少しでも近づきたい決意を示した。

オープン戦は5試合に出場して8打数2安打1打点。メジャー通算207試合で9本塁打のシエラは「チームのためになるのは打点だと思う」とポイントゲッターとして戦力になることを今季の目標に掲げた。

会見に同席した与田監督は「野球に取り組む姿勢、チームのためにという思いはキャンプのときから感じていた。ミート中心に広角に打てるバッターだと思っている」と今後の状態アップを期待した。

◆モイセ・シエラ 1988年9月24日生まれ、ドミニカ共和国出身。ブルージェイズ、ホワイトソックスなどを経て昨季はメキシカンリーグでプレー。メジャー通算9本塁打。昨オフに中日と育成選手契約を結んだ。185センチ、105キロ。右投げ右打ち。