オリックスは27日、大阪市内の京セラドーム大阪で行う全体練習前、湊通夫球団社長が新型コロナウイルス拡大防止に向けた注意喚起を行った。26日に阪神藤浪の新型コロナウイルス陽性が判明。外野に集合するナインの輪に進み出た緊急ミーティングで約6分間、あらためて注意を徹底した。

「今日の報道を受けてもう1度、選手とスタッフや監督、コーチ全員に自分を守るとか、相手を守る、罹患(りかん)すればチーム全体に被害が及ぶ可能性があることを踏まえて自己管理の徹底をお願いします。若い選手は非常に軽症で、本人が生命の危機にさらされるリスクが低い病気だと感じているのですが、野球界の話でなくて、国民全体の話でいうと、それを我々個人が広げない、広めない対策を自分たちが取っていかないといけない。治療薬がまだない。そういうことをきっちりやっていきましょう」

球団はこれまでも京セラドーム大阪と2軍拠点のオセアンBSで毎日、清掃消毒を継続。「(感染者が)出たから新しいことをするわけじゃない」と話した。

藤浪は18日に2軍練習試合オリックス戦(オセアンBS)に登板。普段から親交のある選手はオリックスにも多い。過去2週間において、濃厚接触者が存在する可能性について、同社長は「何かそういうことがあれば、保健所から当該選手の動向について聞き取り調査が普通、行われている。濃厚接触者がウチにいるなら通知が来る。それがないということなら、基本的に濃厚接触の選手はいないという判断」と説明した。選手から報告も受けていないという。

この日も選手やスタッフらに対して「不要な外出というのは極力、避けましょう」と伝えた。衝撃のコロナ禍から一夜明けて、オリックスは迅速に動いた。