左太もも裏の肉離れから実戦復帰した巨人イスラエル・モタ外野手は本塁打の感触を忘れていなかった。

3軍の「1番左翼」で先発し3打席凡退で迎えた8回1死の第4打席。34打席ぶりの安打となる本塁打を確信し、バットをゆっくりと置いた。「最初の3打席とも気持ちも、体も前に行き過ぎていた。修正できたから満足のいく結果につながった」と汗をぬぐった。

キャンプでアピールを続け涙の支配下登録を勝ち取った。しかし1軍の配球に苦しんだ。22打席連続無安打で2軍に降格。2軍でも紅白戦を含め8打数無安打の状態で肉離れを起こした。負傷離脱前に阿部2軍監督と取り組んだ「できるだけポイント近くして、ためをつくって、ボールを待つこと」を思い出し結果につなげた。「1軍のピッチャーはすごく良い。(本調子までは)あと10%足りていない」と開幕までに徐々に上げていく。