巨人宮本和知投手チーフコーチが1日、投手陣に「学問のすすめ」を説いた。新型コロナウイルスの影響で開幕は延期となり、2軍も含めて練習試合が中止になるなど満足に野球ができない今を「勉強月間」と定めた。

「戦略だとかいう期間にね。ビデオ、ユーチューブだとか見られる。時間は平等にあるわけだからその使い方。僕はプラスに考えてほしいな」と期待した。

勉強をサポートする教材は既に選手の手元にある。球団から1人1台、iPad(アイパッド)が支給されており、中には過去数年にわたる対戦データなどが詰まっている。「自分なりの攻め方を(考えてほしい)。で、また集まった時に『俺はこう思う』みたいなことを、言い合えばいい」とじっくり研究し直す。

頭だけでなく体も動かす。3日には非公開で2軍と3軍の紅白戦を実施する。左肘違和感から1軍復帰を目指すメルセデス、古川、高田、沢村ら1軍投手も登板予定。メルセデスは3月31日の2軍ヤクルト戦に先発予定も中止となっていた。ケガの完治を印象づければ、開幕ローテ入りへアピールとなる。宮本コーチは「自分たちがどういうふうな野球人として野球人生をおくるかという、いい期間じゃないですか」と呼びかける。決して無駄な時間にはしない。【久永壮真】