広島の投打の要が再び決まった開幕延期を残念がった。

3月20日をピークの状態で迎えるべく、オフから鍛錬を積んだ。開幕日が決まらない状況で、選手は不安やもどかしさを抱えながら練習に取り組んできた。この日マツダスタジアムで全体練習に参加した鈴木誠也外野手は再々延期を受け「2月からずっとやってきて、正直しんどいです。気持ち的にも1回リセットしてもいいんじゃないかな」と肩を落とした。

先が見えないだけに、動揺は続く。主砲は「モチベーションが上がったり下がったりの繰り返し。そういった疲れはある。この現状は仕方ないので、まずはコロナにかからないように、体調管理をしっかりしないといけない」と気を引き締めた。大瀬良大地投手は「世界的に見ても大変な状況で、仕方ないなという思いも強い。気持ちのオンオフをしっかりしながら、決まった日にちに向けてしっかり準備していきたい」と前を向いた。

4日から予定されていた紅白戦は白紙となった。チームは4日から3日間の休日を挟み、7日から3勤1休のペースで全体練習を継続していく。今は練習に全力で取り組み、開幕を待つ。【古財稜明】

佐々岡監督 状況が状況なだけに、開幕するのは難しい。開幕が決まらない限りはなかなかモチベーションも上がらないと思う。正直僕ら(首脳陣も)難しい。

田中広 いつ開幕するにしても、プロとして合わせていかないといけない。開幕が決まったらスイッチは入ると思う。健康第一でやるしかない。