巨人の開幕投手に内定する菅野智之投手が4日、川崎市のジャイアンツ球場で2日連続のブルペン投球を行った。立ち投げで20球、力強い球を投げ込んだ。「感じが良かったので、ブルペンに入りました。軽い調整程度ですけどね」と振り返った。

新型コロナウイルスの影響で開幕は再々延期となり、「白紙」という異常事態だ。開幕は3月20日が4月10日以降、そして24日と徐々にずれ込む形となっていた。チームとしても当初は4日までだった個人調整期間が12日まで延びた。全体練習もない中で、見えないスタートへの鍛錬が続く。

難しい時間が続くからこそ、エースとして威風堂々と立ち振る舞う。3月24日の中日との練習試合(ナゴヤドーム)に先発登板した後には、再調整に向けて「どのチーム、選手も同じ条件。どうにもできないので、その中で結果を残すのもプロ」と話していた。開幕日は不透明。決まっていることは、菅野で巨人の20年シーズンが始まる。顔を上げて、前へ進むしかない。【栗田尚樹】