西武中村剛也内野手が「投げるおかわり君」になった。3日間の自宅待機があけた6日、チームは自主練習を開始。埼玉・所沢の室内練習場で、源田、木村、森越と一緒に再スタートを切った。

打撃練習ではローテーションで打撃投手を務め、中村も投げ込んだ。ストライクゾーンを意識しながら緩急を織りまぜた。「今はしっかり工夫をして、やれることをやっていこうと思います」と静かに決意を語った。

試行錯誤の時間がしばらくは続くことになる。自主練習では、球団スタッフは継続して自宅待機。打撃投手やブルペン捕手がいないため選手だけで行われる。中村も「まずやらない」という打撃投手を務めた。各球団が自粛する中、西武が全体練習を続けていた際も「今はまだ練習がやれているけど、いつできなくなるか分からない。そうなったときに、何ができるか」と覚悟はしていた。

意識は自然と言葉に表れる。打撃練習の中で、実戦を強く想定するからこそ、投げ込みながら打席の森越に向かって「しっかり膝を使って」と“コーチング”もしながら約1時間の打撃練習を終えた。プロ19年目の開幕を前に、柔軟な姿勢を忘れず苦難を乗り越えていく。

西武源田 球がきれい。打撃投手いけます。