阪神は7日、矢野燿大監督(51)、平田勝男2軍監督(60)が球団幹部と兵庫・西宮市内の球団事務所で、今後について話し合いを行った。

約1時間のミーティングを終え、矢野監督は「みんなが苦しい状況の中。俺らも一国民として、しっかりやれることをやっていくというところの確認。ただ、プロ野球選手として、仕事として、開幕になった場合は、どうしても急にはできないので、そういうところでは『体を動かしたい』という思いは、選手を含めてもあると思うし。そういう話し合いをしていきながら、何をしていけばいいというのを話し合った」と語った。

ただ、今後の方向性については「一番は俺らだけを優先できない。地域のみなさんや、みなさんが苦しい状況なので。そこを一番、先に考えながら。ちゃんと段取りを踏んで。感染者が出たということもある。しっかり見極めながらやっていくべきというのは、球団としても、俺らとしてもある。それ(今後の方向性)はどうなるかは、ちょっとまだ、はっきり見えないところがある」と語るにとどまった。

チームは3月27日から活動を休止中。今月1日までだった休止期間は「当面の間」に延長され、少なくとも8日までの活動休止が決まっている。

阪神では藤浪晋太郎投手(25)、伊藤隼太外野手(30)、長坂拳弥捕手(25)の3選手が3月26日深夜に新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査で陽性判定を受け、同27日から病院に入院。伊藤隼は4月5日に退院している。

チームから感染者が出たことについて、矢野監督は「皆さんには申し訳ないし、球界にも迷惑かけたし、地域のみなさんにも迷惑をかけた。俺らが分からないところにも多大な迷惑かけてしまったという申し訳ないなという反省と、責任はもちろんあると思うので、それはしっかり受け止めないとだめだと思う。(今後)それをどうしていくかは、チームとしても個人としても考えていかないとだめだと思う」と話していた。