ソフトバンクが「緊急事態宣言」対応の自主練習で調整していく。7日、新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言が福岡県にも発令された。それを受けて、三笠杉彦取締役GM(46)がオンライン会議システム「Zoom」を利用して取材対応した。

三笠GMは「ホークス球団としても感染拡大、チーム内の罹患(りかん)というのを最大限抑えようという話。その中でも選手の仕事であるトレーニング、コンディションを整える環境を1カ月提供しないというのもどうか。今後に向けて何らか考えないといけないというところで、最低限の環境を提供させてもらおうと考えています」と説明した。

9日から球団施設を利用しての自主練習をスタート。そこでも十分な感染拡大対策を取る。1軍のペイペイドームと2軍のタマスタ筑後を使用。午前組、午後組、投手、野手とそれぞれ10人前後のグループになるように設定。万が一、感染者が出た場合にも被害を最小限に抑えられるように1人の選手が接触する選手を限定する。首脳陣やスタッフも原則は自宅待機とし、最小限の人数しか参加しない。ロッカーも一塁側、三塁側を併用。球場での食事提供もしないという。消毒などの対策も入念に行う。

報道陣への対応もオンラインで行う方向だ。ペイペイドーム、タマスタ筑後の両施設とも報道陣にはシャットアウトし非公開練習となる。次回の12球団代表者会議が行われる17日まではこの形式で練習し、その後は再度検討する。できる限りのベストを尽くし、見えない開幕に向けて動きだす。【山本大地】