活動休止中だった阪神が15日から甲子園などで自主練習を再開し、福留孝介外野手(42)がオンライン取材に応じた。

練習終わりのトレーニングウエア姿で応じた福留は、質問を受ける前に自ら「その前に」と切り出し「今回、NPBの関係者始め、中日ドラゴンズの関係者、そして阪神タイガースの職員の方々に多大なご迷惑をおかけしたというのは同じユニホームを着て、同じチームでプレーしている選手として本当に皆さんに申しわけなかったな、というのを、まず最初に言わせて下さい」。藤浪ら3選手が新型コロナウイルスに感染したことを陳謝した。

この日は午前に福留らベテラン組や上本、陽川、糸原らが自主練習に参加。福留は午前9時から約2時間半、グラウンドでのランニングやキャッチボール、室内練習場でのマシン打撃で汗を流した。

「こうやって久しぶりに施設を使わせていただいて、練習で体を動かすということができたというのは良かった」。

「3密」を避ける感染防止の練習法についても「必ず選手同士、分散していますし。必ず距離を取って、会話をすることなく。そういう状態でしっかりと、みんなが密にならないということを心がけながら、今日はやらせていただきました」と話した。

活動休止期間中は「家の中でできること」をやっていたといい「そんなに違和感なくというか、ある程度のことはできたんじゃないかなと思っています」と、動いてみた体の状態を明かした。しかし、休止期間中の心境については「自分たちのチームからそういう感染者を出してしまったという、そういうことも考えながら。もっともっと、自分たちがやっぱり気を引き締めてやっていかなきゃいけないなというそういう思いでいました」とも明かした。

まだまだ開幕が見えない日々は続くが、球界最年長のベテランは「できることをやって。もう自分たちがそこに向けて、自分たちができる準備をしていくということなので。できる中で、最大限の準備をしていきたいなと思っています」。

選手たちのプレーを待ちわびるファンに向けては「安心して野球を見られる、野球をプレーできるという環境になるまで、本当に1人1人が我慢をしなきゃいけない。そういう時だと思いますので。この我慢をした先に、すごく楽しいことがあるとなれるように、やっていけたらなと。また、ファンの方々もそういう楽しみというのをまた、しつつ今、本当にちょっと我慢していただければなと思います」と呼びかけた。