食らいつくぞ! 阪神谷川昌希投手(27)が初の開幕1軍入りに向けて闘志を燃やした。6日、甲子園での自主練習後、オンライン取材に対応。「いつ開幕してもいいように、シミュレーションだったりイメージしたりしている」と引き締めた。春季キャンプから好投を続け、実戦は9試合連続で無失点に抑えた。矢野監督が「今のままなら絶対入るでしょう」と明言していた開幕1軍入りはコロナ禍で、いったん白紙に戻ったが再アピールへ準備中。原口相手のブルペン投球も行い、「順調にきてます。調子を落とさず、もっともっとレベルアップできるようにやっていってる状況」と明かした。

チームの活動休止中は自身の投球映像を見るなど研さんに励んだ。オープン戦での好調ぶりは「気にしていない」と話し、反省点を強調。「よかった点は過去2年間と比べて気持ちが乗っていた。悪い点は2アウトをとってから簡単に四球を出す。詰めの甘さが出ていた」。1軍登板は2年間で11試合。定着するため結果に一喜一憂しない。

キャンプ中は山本昌臨時投手コーチからも背中を押された。「いろいろ状態が良かったので、どうにか1軍にしがみつくように『1軍の群れから外れないように頑張れよ』という言葉をかけてもらいました」。50歳まで現役を続けたレジェンドからの言葉を思い返し「やる気、モチベーションはすごく上がりましたね」と笑みをこぼした。成長著しい3年目右腕もまたブレークの時を狙っている。【只松憲】