プロ野球独立リーグ、BC新潟は23日、長岡市内の野球場で練習した。全体練習を約1カ月ぶりに再開した19日から室内練習を繰り広げてきたが、再開後初の屋外練習になった。ルーキーの大橋輝一内野手(18=北越)は自主トレ期間はできなかった守備練習にたっぷり時間を割いていた。

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フリー打撃が始まっても、大橋は守備位置に就いたままだった。遊撃、三塁のポジションで3、4人のグループを作り、清水章夫監督(44)のノックを受け続けた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で強いられた自主トレでも、全体練習開始後の室内トレでも、満足に出来なかった守備練習。同監督に指示も仰いだ。「監督には捕球から送球につなげるステップの踏み方。強い送球を投げるためのスナップの利かせ方を聞いた」。

高卒ルーキーの大橋は発展途上の伸び盛りだ。金属バットから木製バットに変わった打撃にも試行錯誤を繰り返す。稲葉大樹内野手兼野手コーチ(35)から「インパクトまでのスイングが一定だから、インパクトを強く意識しろ」と打撃法を伝授され、実践している。「今、自分に合ったスイングを探している。だんだん良くなってきた」と手応えもある。

全国高校野球選手権の中止が20日に決まった。後輩の北越主将・阿部柚士郎(ゆうしろう)投手(3年)とはLINEで連絡を取り合う仲だが、甲子園開催中止が決まると「ここで野球人生は終わりではない。次のレベルに目標を作って頑張れ」という連絡を入れた。もちろん大橋自身も「次のレベル」で奮闘している。「打球に追いつくスピードには自信がある」と、6月中旬以降に予定されているシーズン開幕を心待ちにしていた。【涌井幹雄】

 

◆大橋輝一(おおはし・きいち)2001年(平13)9月14日、新潟市生まれ。小須戸小時代に小須戸スポ少で野球を始め、北越高では1年秋から遊撃手として正位置を獲得。3年夏は県ベスト8。右投げ右打ち。背番号13。冬場に9キロ増量して、175センチ、82キロ。血液型O。