プロ野球は25日、12球団代表者会議を開き、同日に1都3県と北海道の緊急事態宣言が解除されることを前提として、6月19日の開幕を発表した。当面は無観客とする。開幕カードの発表はなかったが、地方自治体との調整後、発表される見込みとなった。

6月2日から練習試合を4カード行い、開幕に備える。

斉藤コミッショナーは「プロ野球開催は外出自粛などによる閉塞感に苦しんだ国民のみなさんを勇気づけ、野球以外のスポーツに開催の指針を示せれば」と開幕決定の意義を示した。国内プロスポーツでいち早く開幕を決定したが「世界的にPCR検査等々いろいろあったが、(日本は)感染者数が16000弱、死者が1000人にも達していない。世界で見ると驚くべき低い数字。命令ではなく自粛、要請でこういうことを達成しているということが、ある意味で驚きと不思議さと称賛。他国のケースを見ると発症者が増え、死者が増えている状況で緩和に向かっている。日本は非常に慎重に質の良い管理をしている。家にいて、お子さんも(外に)出ることが出来ない中でスポーツの元気を与えてあげたいという気持ちで準備をさせてもらった」と話した。

クライマックスシリーズ(CS)については発表が見送られた。セ・リーグは日程確保のためにCSを中止する方針で、パ・リーグは短縮を検討している。交流戦、球宴の中止は決定しており、日本シリーズは11月21日からを予定する。