日本ハム野村佑希内野手(19)が、開幕スタメンでの1軍デビューへ望みをつないだ。「7番三塁」でスタメン出場した巨人戦(東京ドーム)の6回、開幕三塁の本命候補、横尾俊建内野手(27)の2ランに続いて、左翼へ特大ソロ本塁打を放った。練習試合再開後は、チームトップタイ3本目のアーチでアピール。1軍未出場の高卒2年目の若武者が、下克上の開幕三塁奪取なるか。

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野村は愚直に、最後まで、長所を発揮することだけに集中した。6回、横尾の豪快な2ランを目の前で見た直後。「真っすぐを常に強く打ちにいくというのは決めていた。その中で捉えられたのはよかった」。カウント3-1から、巨人沼田の内角直球を強振した。「(打球の)上がり方もよかった。いい打ち方ができたので感触はよかった」。開幕三塁を諦めない放物線を、左翼席上段へ描いた。

等身大のアピールは大きなインパクトを残した。2日からの練習試合では5試合出場で3本塁打。中田、大田に並んでチームトップタイだ。「自分にできないことがはっきりしている。そこは開き直って、割り切っていけている」。打席内での変化球対応や三塁守備ではデータに基づくシフトへの対応など課題も多いが、できることだけを全う。むしろ、課題を上回る魅力が光り輝いた。

栗山監督も期待を高めた。「なかなか、この打席数(5戦16打席)で3本もホームラン打たねぇだろ、1軍の試合で」と高評価。さらに「ハルキ(西川)やコンちゃん(近藤)みたいになれというのは時間がかかる。でも、そんなことを身につけてくれそうというのはある」と、1軍レベルで経験を積ませたい考えも示唆した。開幕三塁の本命は横尾だが、指揮官を少しでも悩ませているのは間違いない。

昨季未昇格の野村が開幕三塁を奪えば、チームでは13年大谷以来の開幕スタメンでの1軍デビューとなる。野村は「1試合、1試合に必死にやっている状況。(開幕三塁に)選ばれたらしっかり準備をして頑張りたい。それがダメでもまた練習をすればいいだけ。今、持っている力を出し切れるようにということを一番(心の中に)置いてやっています」。ビヤヌエバの故障離脱で巡ってきたチャンスを生かせるか。野村が、がむしゃらに「6・19」へ突っ走る。

▽日本ハム小笠原ヘッドコーチ兼打撃コーチ(練習試合で5戦3発の野村に)「すごい可能性を秘めているプレーヤーなので、しっかりといいところを伸ばして、さらに大きく成長してもらいたい」