ヤクルト新加入のガブリエル・イノーア投手(27)の来日初登板は、ほろ苦デビューとなった。

立ち上がりに苦しんだ。初回、先頭近本にいきなり右越えのフェンス直撃二塁打を許した。さらに1死二塁から、今度はマルテに左中間への2ランを浴びた。開幕が遅れたことで神宮のマウンドにも慣れ「低く投げて、長打を避ける投球は変わらない」と話していたが、いずれも真ん中高めの直球を痛打された。

練習試合再開後は2試合を投げて安定していた。「特別な日になる」と意気込んで臨んだ開幕2カード目初戦。鼻血を出したのか、左鼻にティッシュを詰めたままマウンドへ向かった。回を重ねて持ち直したものの、6回に連打で無死一、二塁とピンチを広げて降板。「立ち上がりは少し甘く入りました。徐々に調子を上げてきていたのですが、もう少し粘りの投球をしたかった」と反省が口をついた。