開幕から頑張るすし職人に、デザートが舞い降りた。ロッテのブランドン・レアード内野手(32)が2夜連続の3号先制3ラン。チームを4連勝に導き「幕張アイス、大好きです!」と叫んだ。

豪快な当たりだった。初回1死一、二塁。打球は左翼席のロッテ製アイス「雪見だいふく」のバナーに当たった。前夜の中村奨のクーリッシュ弾に続く“雪見弾”。和テイストの人気アイスをひと夏分ゲットし「早く家族と一緒に食べたい」とひと足早い夏気分を楽しみにする。

5戦3発。昨季の開幕4戦連発に続き、しっかり照準を合わせてきた。「1日1日しっかり準備して、いつ始まってもいいような気持ちの持ち方をできた」とイレギュラーな開幕にも対応した。本塁打後のすしパフォーマンスも健在。お客さま役の和田も板につき、しょうゆをつけるしぐさまでマスターした。

昨季は6番打者で開幕し、5番、4番と打順を上げたものの、8月半ばを最後に下位打線に回り、8番を打ったこともある。井口監督は「どうしても低めを追いかけだすと崩れてきてしまう」と指摘し「このまま1年間最後までいってほしい」と願う。

打率4割3分8厘、3本塁打、6打点。まだまだ気は早すぎるものの、現時点でリーグの3冠王だ。「チームもいい野球をしている。しっかりした打撃をしたい」。開店が遅れた分“名店・幕張すし”はますます忙しくなる。【金子真仁】