阪神藤川球児投手(39)が痛恨のサヨナラ被弾だ。

1点リードの9回に守護神として登板。2死一、二塁で代打西浦と対戦したが、2球目の速球を完璧に仕留められ、左翼に逆転サヨナラ3ランを浴びた。

この日は速球がシュート回転するなど、まだ本来の球筋ではなかった。走者をためて痛打され、腰を落としてぼうぜんと着弾方向を見つめた。

「チーム全体でゲームを作って、あと1アウトのところまでいって、勝ちたかった。相手が上回ったと思う。悔しいし、絶対にやり返します」。試合直後は右腰に手を置いて、首をひねりながら三塁側ファウルゾーンを歩いて引き揚げた。

今季初登板だった23日ヤクルト戦でも1回1失点。3カ月遅れの開幕後、日米通算243セーブの大投手が精彩を欠いている。