日本ハム中田翔内野手(31)の珍グッズが誕生する。6月28日楽天6回戦(楽天生命パーク)で記録した通算1000三振の記念グッズが、受注販売されることになった。打者としては不名誉な記録だが、これもフルスイングが魅力なスラッガーの証し。豪快に空振りしているシルエットがデザインされた、ある種“お宝”となるレアアイテムとなりそうだ。

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安打でも、本塁打でもない。だが三振でも絵になる男。中田の通算1000三振が、記念Tシャツなどとして売り出されることになった。グッズ化にあたり「嫌やろ…。三振だからな」。本人は当初、難色を示したようだが、生観戦ができないファンのために、承諾した。詳細は近日中に発表される。

主砲に敬意を払っているからでもある。1000三振はプロ野球史上68人目、現役では阪神福留、巨人坂本ら強打者8人しか到達していない記録だ。フルスイングが代名詞のスラッガーの証し。記念グッズには、体を泳がされ、豪快に空振りしている姿がデザインされているという。

10日から制限付きでスタンド観戦が可能になる見込みだが、これまで「おうち時間」で観戦を楽しんできたファンへ笑顔を届ける。球団関係者は「(球団公式)オンラインで買えるグッズを身に着けて応援することで、少しでもテンションを上げてもらえたら」と狙いを説明。今季は「レベチ」(レベルが違う)な打撃でリーグ2位の6本塁打をマーク。多くの三振が糧となり、開幕からの好調につながっている。

今季は正真正銘? の名誉ある記録にも迫っている。シーズン100打点はこれまで球団最多の4度だが、5度以上となればプロ野球史上でも過去10人しかいない(最多は王貞治の14度)。今季終了時には、華やかな記念グッズを実現させる。