阪神が、高校通算59本塁打を誇る松阪商(三重)の阪本和樹外野手(3年)に熱視線だ。12日、松阪野球場で行われた代替大会初戦を熊野スカウトが視察。NPB球団唯一の訪問で、阪本の打席や走塁などを入念にチェックした。

この日は2打数無安打3四球。1回は右翼ポール際に大きな右飛を放ち、パワーも示した。同スカウトは「長打力がある。(右飛は)ちょっと風に戻されたけど、打つのはいい。右にも大きいのを打てる。注目していましたから」と評価。右打ちの強打者のさらなる飛躍に期待した。

右打ちの長距離砲はチームの長期的な補強ポイントだ。昨秋ドラフト2位で指名した井上広大外野手(18=履正社)は2軍戦の4番を張り、プロ入り後の実戦でアーチ7発と順調に育っているが、全体的に不足気味。阪本も今秋ドラフト候補にリストアップし、走攻守の総合力を見極める。