広島一岡竜司投手(29)が今季初昇格初登板を果たした。大量ビハインドの8回に登板。2者連続三振を含む3者凡退で終えた。

先頭重信を力で追い込むと、最後は149キロで空振り三振に切った。この日4打点のウィーラーも149キロの直球などで追い込み、最後はフォークで空を切らせた。続く岡本には1ボールから147キロでストライクを奪った直後の3球目、119キロカーブで遊ゴロに打ち取った。「お客さんがいてかなりアドレナリンが出て、ファームで出ないようなスピードができた。(観客数)0と5000では全然違う」。球が走り、緩急も有効だった。

開幕から安定しない広島中継ぎ陣に実績ある一岡が1軍に上がってきた。「開幕に漏れたのは悔しかったけど、1軍の連絡をもらったときは自分にとってはいいタイミングだと思った。今日上がってきた立場なので、どんな場面でも行きたいと思います」。大敗した中で唯一ともいえる佐々岡広島の光明となった。