能見篤史ら中継ぎ陣の力投が、阪神の逆転勝利を呼んだ。0-3の5回2死一、三塁で小川一平が先発の中田賢一を救援し、エスコバーを三塁ゴロに。6回2死満塁も広岡を二塁ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

打線が6回裏に追いつき、同点の7回に能見が登板。2死から歩かせたエスコバーに二盗を決められ、2死二塁のピンチを背負うも西田を空振り三振。マウンドでめったに表情を変えない能見がグラブをたたき、感情をあらわにした。

矢野監督は「能見の働きが大きかった。きっちり1イニングいってくれたっていうのも。すごくいい仕事をしてくれたので、助かりました」と勝因に挙げた。6月30日中日戦でアルモンテに満塁弾を浴び、がっくりと肩を落とす姿も見ただけに、粘投がうれしかった。野手で43歳の福留孝介、投手で41歳の能見が頼れる姿を見せ、最下位を脱出した。