オリックス太田椋内野手(19)が、3回に2戦連発となる2号ソロを放った。16日に今季初昇格し、プロ初安打となる初本塁打を記録。

21世紀生まれの初アーチに続いて、この日は球団史上初の10代の2戦連発をやってのけた。「完璧でした。とても良い感触で、打った瞬間に入ると思いました」と振り返った。

1点を追う3回、ソフトバンク東浜のスライダーを捉えた。打球は左翼席に着弾。スタンドインを確信し、ゆったりと走った。連日のファーストスイング弾に「1球で仕留められたのは、調子が良い証拠。当てに行くことなく、自分のポイントで打てている」と好調理由を説明した。

01年生まれの19歳。だが、打席に入れば年齢は関係ない。「打席で、しっかり“間”が取れている。自分の“間”に相手ピッチャーが合わせてくれています。(自分の)調子が悪くなると(振り切らず)当ててしまうとかピッチャーに(タイミングを)合わせてしまうので…。これを維持できるようにしたい」と相手投手を引き込む打撃を追い求める。

8点差のついた9回。ソフトバンク森から左手に死球を受けたが「うまくよけられたので、痛みは大丈夫です」と明かした。昨季は教育リーグでソフトバンク千賀の死球で右腕を骨折し、約3カ月を棒に振った。離脱の無念は2度とごめんだ。プロで1年を経験し、1軍への執着心、投球をよける技術をしっかり身につけた。野球ができるからこそ、球史に残る活躍ができる。今年こそ、定位置を奪い取る。【真柴健】