阪神藤浪晋太郎投手(26)が663日ぶりの勝利を目指し、先発マウンドに立った。1軍登板は19年8月1日(甲子園)の先発以来。
昨年はプロ7年目で自身初めて未勝利と悔しいシーズンとなった。背水の覚悟で臨んだ今季は3月下旬、新型コロナウイルスに感染。5月下旬には遅刻が理由で2軍降格となった。右胸の筋挫傷など試練を乗り越え、ようやくつかんだ357日ぶりの1軍マウンド。期待の右腕の投球に注目が集まる。
藤浪の登板内容は以下の通り。
【1回表】
1番西川 初球は内角に外れる151キロ直球。追い込んでからスライダーで遊ゴロ。
2番安部 追い込んでから変化球を右前打。
3番堂林 初球、右前打で1死一、三塁。
4番鈴木誠 154キロ直球で詰まらせ、遊ゴロ併殺。ピンチを無失点で切り抜ける。
【2回表】(4番大山の先制2ランで援護点をもらう)
5番松山 フルカウントから3球ファウルで粘られるも、134キロスライダーで二ゴロ
6番ピレラ カウント3-1から152キロ直球で四球
7番会沢 フルカウントから内角高め150キロ直球で空振り三振
8番田中広 フルカウントからスライダーが内角低めに外れて四球。2死一、二塁。
9番森下 初球、150キロ直球で二ゴロ
【3回表】
1番西川 150キロ直球で遊ゴロ
2番安部 151キロ直球で二ゴロ
3番堂林 3球勝負から144キロスライダーで空振り三振。1番からの好打順をわずか9球で、初の3者凡退
【4回表】
4番鈴木誠 カウント3-0から151キロ直球で四球
5番松山 135キロカットボールで遊ゴロ併殺
6番ピレラ 151キロ直球で二ゴロ
【5回表】
7番会沢 149キロ直球で遊ゴロ
8番田中広 150キロ直球で左飛
9番森下 スライダーで空振り三振
5回まで68球、2安打無失点。3四球を出すも、2回以降は無安打。この時点で勝ち投手の権利が付いた。
【6回表】
1番西川 初球、150キロを中前打。初回以来の安打を許す
2番安部 初球149キロ直球にセーフティーバントを試みるも、ポップフライで捕飛
3番堂林 カウント3-1から133キロスライダーで四球
4番鈴木誠 フルカウントから155キロ直球で2者連続四球。1死満塁
5番松山 フルカウントから154キロで見逃し三振
6番ピレラ 154キロ外角直球を右翼席まで運ばれ、逆転の満塁本塁打
7番会沢 135キロスライダーで空振り三振
【7回表】
8番田中広 148キロ直球で遊撃へのゴロを打たすも北條が失策。無死一塁
9番代打野間 打者は送りバントの構えも制球が定まらず、カウント3-1から147キロ直球で四球
ここでベンチから出た矢野監督が投手交代を告げる。7回途中4安打4失点、6四球で交代となった。