主砲が上沢の復活勝利に花を添えた。日本ハム中田翔内野手(31)が、オリックス7回戦(札幌ドーム)で今季初の2本塁打を放った。「今日は本当に上沢に勝ちをつけてあげたいという気持ちが強かった。本当によかった」。先制2ラン&ダメ押し3ラン。全5打点を挙げる活躍で上沢を援護し、自身も12本塁打でリーグトップに浮上した。

3回1死一塁で先発左腕のアルバースに対し、カウント1-1から130キロのチェンジアップを左翼席へと突き刺した。「集中することだけを心掛けて。上沢に気持ちを楽にした状態で投げてもらいたかった」。1点リードの7回には、替わったばかりの2番手荒西の初球を豪快に左翼スタンド上段へ。「なんとなく近めの球でストライクをとりにくるだろうなと、冷静に頭の中で考えられていた。その初球をとらえられたというのはすごく大きかった」と振り返った。

試合後、栗山監督は「今日は4本、本塁打を打つと思いましたけどね。今日の2本の本塁打は大きかった」と称賛した。中田は「上沢が久々に勝てたのはチームとしても大きいと思いますし、こういう試合をどんどん重ねていきたい」と言い切った。やはり4番のバットからの1発は、チームを加速させる。【山崎純一】