第13回新型コロナウイルス対策連絡会議が11日、行われ、NPB斉藤惇コミッショナー、Jリーグ村井満チェアマン、専門家チーム座長の賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授)がオンラインでの記者会見に臨んだ。

会議では、チーム内で陽性者が出た場合、保健所による濃厚接触者の特定がなされるまでの“空白の時間”に試合が中止とならないよう、チームやリーグ独自でできることについて議論がなされた。

斉藤コミッショナーは「クラスターの場合は中止はやむを得ない。スタッフや数名程度の罹患(りかん)は、濃厚接触者を我々の方で認定して、試合を挙行できればと思っている」と、一時的に独自で認定する方向性を説明。村井チェアマンも「我々の判断で試合を開催する可能性はあるということです。我々の独自判断とはいえ、引き続き専門家のご意見もうかがっていく」とした。

あくまで最終的な判断は保健所で、斉藤コミッショナーは「我々だけ単独でやって保健所は無視するということではない。あくまでも(空白の時間の)つなぎ。いろいろデータもそろってきて、どういうケースを保健所が濃厚接触者認定してるか分かってきている。そのへんをベースにして判断する」と話した。

現状、市中では感染拡大が続いているが、賀来氏は「また無観客に戻すのではなく、5000人の規模で感染対策を行いながら試合を続けていく、それでいいと判断しています」とした。