「武士道」で来日1勝! DeNA先発マイケル・ピープルズ投手が初勝利を挙げた。多彩な変化球を低めに集め5回を3安打1失点。新渡戸稲造の名著「武士道」の考え方に共感し、左腕に「武」のタトゥーを彫り込む196センチの新助っ人は「非常に良かったと思います。楽しむことができました」と控えめに喜んだ。

「武」は3年前に施した。映画で「侍」の存在にひかれ、自ら調べるうちに「武士道」にたどり着いた。「日本では侍という生き方そのもの、存在があると知って、そこからさらに興味がわいた」という。「規律、細かな所作、ミスをおかさない精神。アメリカでは細かいことは気にしない傾向があるが、侍の考え方はすごく印象に残ったし、侍という生き方に興味を持ちました」と共感。「自分の考え方の根本」として「武士道」の本は来日時にも持参している。

エース今永が左肩違和感で離脱し、平良も背中の違和感で抹消。先発陣の両輪を欠く中、「侍魂」を持った助っ人が価値ある1勝をもたらした。【鈴木正章】

 

▼DeNAラミレス監督(ピープルズの好投に)「すごく安定していたね。来週も(先発で)いく可能性が高いと思います」

▼DeNA嶺井(4回に先制2点適時二塁打)「最低でも犠牲フライを打つ気持ちでいきました。うまく風に乗ってくれました。ピープルズを援護できよかったです」