仙台大(仙台6大学)第2グラウンド野球場の改装竣工(しゅんこう)式が28日、同球場で行われた。土からロングパイル60ミリの人工芝に大変身。地元企業アイリスオーヤマ(本社・仙台市)製の人工芝とLED照明(4基)を採用した初の「メイドイン宮城」の野球場が誕生した。

すでに4月に完工していたが、コロナ禍で竣工式は2度延期。野球部の全体練習も7月から可能になった。セレモニー後は7回からの終盤3イニングを想定した紅白戦を実施。東京五輪と同パラリンピックで大学所在地の柴田町と白石市をホストタウンにするベラルーシの親善大使セベツ・アリーナさん(25=新体操指導者)が始球式で花を添えた。朴沢泰治理事長(73)は「中学や高校の試合を開催して地域貢献もできる。野球ができる喜びを感じてほしい」とあいさつした。

紅白戦ではプロ注目の最速153キロ右腕・宇田川優希(4年=八潮南)が初回を3者凡退。その裏、4番候補の川村友斗内野手(3年=北海)も2死三塁から中越えに推定130メートルの特大先制2ランを放った。今春リーグ戦はコロナ禍で中止。秋も予定より1週間遅れの9月19日開幕に変更された。秋一本にかける佐野如一主将(4年=霞ケ浦)は「人工芝になりモチベーションは上がっている。もう1週間あるとプラスに考えて準備したい」。森本吉謙監督(46)は「整備の時間も短くなり(球場の)稼働率は上がったが、環境に中身が伴うことが不可欠」と選手の成長に期待した。【佐々木雄高】