オリックスは投打の歯車がかみ合い、5連敗で食い止めた。4回、敵失で先制直後に貴重な追加点を挙げたのは、中日から移籍2年目の松井佑介外野手(33)だ。

1死一、三塁。投手強襲の当たりで一塁にヘッドスライディング。気迫のプレーで、適時内野安打をマークした。中嶋聡監督代行(51)は「当たりはずっと悪くなかった。そのなかで結果が出たのですごく大きいと思う」と評価した。

打線では吉田正が5回、自己最長を更新する18試合連続安打の右前打を放ち、ジョーンズの3ランを呼んだ。アルバースが7回無失点と好投したあとは、漆原と富山が無失点リレー。2人は新体制で1軍に招集されており、結果を残した。指揮官も「ずっと攻撃されっぱなしだったので、ゼロに抑えたのは大きい。苦しい場面でも、勝ちきる場面でも投げられる投手。今日は(勝ちパターンの)ヒギンスとディクソンを休ませられたのも大きい。来週、思い切って使えるのでよかった」とたたえた。

チームは8月に6勝18敗1分けと大苦戦。9月は最下位から浮上のきっかけをつかみたいところだ。1日からは、今季2勝13敗と天敵のソフトバンクを本拠地で迎え撃つ。中嶋監督代行は「月間でプラスにしたいのはもちろんだけど、まずは1つ1つ。連勝しても連敗したら一緒。ずっと1個ずつ勝っていくしかない」と言い聞かせていた。