巨人菅野智之投手が、7回2/3を2失点の熱投でサヨナラ勝利を呼び込んだ。

38年春のスタルヒン(11連勝)以来となる球団2人目の開幕戦からの10連勝をかけたマウンド。リードは1点、107球で迎えた8回にギアチェンジし、梶谷への116球目に最速の153キロをマーク。2死から連続四球で交代を告げられ、2番手中川が同点とされたが、エースの気迫のこもった投球がナインに伝わった。

投手登録で巨人に入団した川上氏が、最後にマウンドに立ったのは41年10月9日の黒鷲戦。菅野が、実に2万8817日ぶりに背番号「16」を背負って、マウンドに上がった。「ジャイアンツにとって、特別な日」と胸に刻んだ一戦。「ピッチング自体は満足していますが、8回途中で交代することになってしまい、イニングは投げ切りたかったです」と悔しがった。次回先発で連勝記録を2ケタの大台に乗せる。【久保賢吾】