都市対抗大会の近畿地区第2次予選1回戦が2日、わかさスタジアム京都で行われ、NTT西日本がNOMOベースボールクラブを13-1で下した。プロ注目の最速151キロ右腕・大江克哉投手(24=花園大)が先発し、11球団23人が視察する中で5回4安打1失点。球場表示で148キロを記録した。「威力ある直球も投げられた。2回から切り替えてアウト1つずつ取りました」と満足げだった。

4月に大江の同期で「家族同然」だった中井諒さんが病気のため23歳の若さで死去。「守備が上手で、あそこ(遊撃)に打たせたら絶対アウトにしてくれる。野球にも熱くて良いやつだった。あいつもチームの一員。全員で戦っている」。ベンチに中井さんの背番号6のユニホームをつるし、選手たちは帽子の横に6を刺しゅうし「29人」で戦う。

同じく同期の野村勇内野手(23=拓大)は3回に中押しの2ラン。今年から二塁手に転向しており「一緒に二遊間を組みたかった」。かなわない分、精いっぱいプレーすると決めている。「中井も見ていると思う。絶対優勝すると言っています」。6年連続の都市対抗出場を目指すこの秋は、いつも以上に負けられない。【望月千草】

▽ソフトバンク稲嶺スカウト 大崩れしないタイプ。球速はもっと出ると思う。ストライクで勝負できるボールもある。大学時代から見ているが、順調に来ている。

▽中日山本チーフスカウト補佐 上位じゃないと取れない。アウトコース低めにいつも丁寧に投げられるのが良いところ。

▽巨人渡辺スカウト 即戦力の感じとして見ている。まだまだ伸びしろがあると思う。