日本ハムが、逆転優勝へ向けた勝負の2週間に臨む。8日から始まる4カードは2位ロッテ→3位楽天→首位ソフトバンク→ロッテと3連戦が続く。現在4位の日本ハムにとって、優勝争いに割り込むには上位チームとの直接対決は落とせない。栗山英樹監督(59)も「どれだけ勝ち切れるかという時期に来ていると思う。本当に大事なところ」と正念場の12試合を見据えて気合を入れ直した。

シーズンは残り52試合となり、首位ソフトバンクとは6差。コロナ禍に見舞われた今季は2位までがCS進出可能で、その2位ロッテとは5・5差。栗山監督も「試合数が、そろそろ(勝負どころ)っていうところ」と話すように、これ以上は離されたくない瀬戸際も近づいている。まずは、8日から3連戦を戦うロッテ相手に最低でも勝ち越して、11日からの楽天3連戦(楽天生命パーク)で一気に上昇気流に乗りたい。

正念場の後半戦は、縁起も担いで上位2強を打ち破る。この日、球団からアイヌ文様がデザインされた限定ユニホームを、15日からの本拠地6連戦で再着用することが発表された。着用した8月中の12試合で8勝3敗1分け、勝率7割2分7厘。勝ち運がある通称「ウポポイユニ」の復活で、チームを後押しする。

この限定ユニホームで調子を取り戻し、活躍した大田は「優勝するためにも、この6連戦は重要。『ウポポイユニ』の力も借りて全力で戦います」と宣言。逆転優勝への可能性を膨らませる2週間とする。【木下大輔】